2009年12月20日、「Life On The Planet」は、YCAM公演をもっておかげさまで無事に終了しました。スタジオAという大きな劇場での上演だったので、集客がちょっと心配でしたが、館内での映像を使ったかっこいい宣伝やら、制作のTさんSさんをはじめスタッフのみなさんががんばってくださった甲斐あって、サイドの見切れ席以外はほぼいっぱい、こんなわかりやすくない作品に、よくこれだけ入ってくださいました。

このYCAM公演は、11月の川崎公演とずいぶん変わりました。
きよみちゃんの役(アンドロイド)がもっと繊細でナイーブな人物になったり、一階(居住空間)と二階(植物工場)の時間が連動しなくなったり、それからYCAM舞台スタッフUさんのご尽力で、俳優の動きを制限していた、床に複数はっていた鉄パイプがとれて動きやすくなったり。
東京で数日稽古して、山口入りしてから本番前日にまた一日かけて明りや音やいろんなQを変更したり、スタッフキャストはけっこうきつい作業だったと思いますが、でも作品の質は確実にあがったと思います。演劇の再演のよさはこんなふうに作品が成長していくところですね。ツアーメンバーのみなさん、ほんとにお疲れさまでした。

さて今回は公演終了後すぐのロビーで、YCAM教育普及スタッフのDくんの提案により、「アフターカフェ」なるイベントが開かれました。
作品の出演者やスタッフと観客の交流をはかるのが目的で、参加アーティストのこれまでの作品の映像をながしたり、お酒やお茶をのんだり、マイクを使ったインタビューや質疑応答があったり、観客は近くにいる出演者やスタッフと気軽に話したり、観客どうしで感想を話し合ったり、「アフタートーク」ほどかたくならない、とても楽しいイベントでした。

よくmixi日記に観劇後感想を書くと、知らない人のあしあとがついていたりして、いってみると同じ作品を観て感想を書いた人だったりして、やっぱり作品観たあとって、ほかの人がどう思ったのか、みんなけっこう関心があるんだなーと思うことがよくあって、観劇後の劇場とかでもう少し観客どうしがお互いの感想を交換できる場所とか方法ってないのかなーと以前から思っていたので、この「アフターカフェ」はそのひとつの方法としてとても面白い試みだと思いました。
実際年配の女性のお客さんが大きなわたしのおなかをみて話しかけてくださったり、演出家の妊娠と作品の関係について質問があったり、とっても気軽な交流ができて、いつものアフタートークでは慎重になるところを、今回はついぺろっとしゃべってしまったこともありました。。。
高校演劇ワークショップのなつかしい面々との再会できて嬉しかったです。
山口のみなさま、ありがとうございました。