ブログでのお知らせがすっかり遅くなってしまいましたが、4/16(日)、足立区主催の演奏家の方々を対象とした「実践!音楽アウトリーチ講座」で、「聴き手とのコミュニケーションとワークショップ」というタイトルの実践講座を担当することになりました。
講座は二日間にわたり、内容は↓

アウトリーチ活動をする上で、聴き手に何を、どのように伝えるか、が大切なポイントです。演奏家または企画する側に必要とされるコミュニケーション能力の向上と目指し、その具体的な方法と考え方を学びます。

足立区は芸術の普及活動や人材育成に力を入れているんですね。この他にもアートリンクカフェなどいろいろな事業が展開されているようです。

音楽畑でのワークショップは初めてなので、先日企画のみなさんに内容を相談させていただき、わたしの講座では、なにが伝わり、なにが伝わらないのかを参加者のみなさんと実践を通して考える、という内容になりました。
最近は美術畑で作品を作らせていただいたり、畑違いの仕事が続いていますが、違う畑にはまた違う楽しさ面白さがあります。今回は短い時間ではありますが、演奏家のみなさんに演劇の手法の中でご自身の活動に役立つなにかを見つけていただけたら嬉しく思います。


実践!音楽アウトリーチ講座
日時
2017年4月15日(土)・16日(日)午前10時~午後5時
場所
竹の塚地域学習センター(竹の塚2-25-17)
対象
地域や施設等に出向いて、アウトリーチ活動をしている、もしくはしたいと思っている演奏家、および、アウトリーチ活動に興味があり、企画したいと考えている方
内容
4月15日(土)
<午前>
*①講義「アウトリーチに必要なこと」
<午後>
*②体験「模擬アウトリーチコンサートを見る・感じる・学ぶ」
*③座談会「演奏中のコミュニケーションについて」、質疑応答
*④講義「アウトリーチのおけるいろいろなコミュニケーションの手法」
4月16日(日)
<午前>
*①講義「聴き手とのコミュニケーションとワークショップ」
<午後>
*②グループワーク「アウトリーチでの組み立て方、話し方を考える」
*③グループ発表
*④まとめ
※受講者には事前に課題をお渡しします。
※公社アウトリーチ事業にご協力をお願いする場合があります。
講師
児玉真氏 (一財)地域創造プロデューサー、長崎市芸術アドバイザー、東京藝術大学大学院・桐朋学園芸術短大非常勤講師
阿部初美氏 演出家
白石光隆氏 ピアニスト、東京藝術大学、お茶の水女子大学非常勤講師
奥田なな子氏 チェリスト
定員
30人(先着順)
費用
無料
申込方法
3月1日(水)午前9時から電話にて申し込み
申し込み・問い合わせ
公益財団法人足立区生涯学習振興公社
文化活動支援課
〒120-0034 千住5-13-5 学びピア21 4階
電話:5813-3731(平日 午前9時~午後5時)

    
この一年

去年のちょうど今ごろ、散っていく桜の花びらの中、初スキーで骨折しギブスがとれたばかりの子どもと、小学校の入学式に出席しました。なにもかもが新しくて、新しい気持ちで迎えた新生活でした。
はやめにやった方が楽、と言われて無謀にも入ったばかりでなにも知らないままPTA広報役員になり、取材でしょっちゅう学校に行くことになったり、毎日大量にやってくる学校からのお手紙の数々や提出物、保育園の時とはくらべものにならないほど増えた子どもの持ちもの、がらりと変わった生活スタイルを管理、維持していくのは本当にたいへんで、5月半ばにはすっかり疲れ果て、寝込んでしまいました。。そんな中、「マキララ」の作品製作が進み、学校に慣れた頃に子どもを親の運営するNPOの学童に入れ、また生活が変化し、なんとか秋の作品発表を無事に終えた頃に、子どもたちの小さなトラブルに出会ったり、しばらく封印していた作品を作りたい気持ちが抑えられなくなって苦しんだりしていましたが、やっと最近は落ち着きをとりもどしてきました。
PTA役員、町内会理事、学童での係の仕事など、去年は地域の活動をいっきに引き受けた年でもあり、初めての役割、初めて会うたくさんの人々の中で、緊張しながらぎくしゃくと新しい環境に身をおいてきましたが、こういう活動を通して自分たち家族も成長させてもらってるんだなと、ここ数日あらためて気づき、自分の選択した人生に肯定感をもたらしてくれました。
人と人との関係は、ぎくしゃくしながらとてもゆっくり作られていくものですが、この一年で育てた関係が、少しずつぎくしゃくを減らしながら、また今年も育っていくんでしょうね。
昨日は学校も始業式、新年度が始まり、子どもも2年生になりました。かわいかった黄色い帽子、黄色いランドセルカバーがはずれたのはちょっとさみしいけど、また子どもも新しいクラスのお友だちや先生、学童の新しいお友だちと新しい関係を育てていくことでしょう。大きな変化を子どもが乗り越えていくためには、親が十分にエネルギーを与えてあげることが大切、と去年の入学説明会で臨床心理士の先生が話してくれましたが、またこの四月もそんなふうに見守りの日々が始まります。