じんましんがでたり、軽い喘息の発作が時々でたりはするものの、ここのところあんまり病気しないな、と思っていたら、Kの中耳炎をきっかけにわたしも熱をだし、ここ一週間なかなか回復しない。
ゆうべは太田省吾作「砂の駅」の初日を見に行くはずだったのに、夕方になっても熱が下がらず、長く起きていることもできず、とうとうキャンセルしてしまった。今朝は昨日よりは少しいいみたいだけど、やっぱりまだ長く起きていられず、動こうとするとめまいがしてくる。公演は日曜までだから、回復すればなんとか見に行きたいところだけど。
だいたい病気は決まってKの病気から始まる。Kの病気は保育園でもらってくることが多い。
多いのは風邪だ。鼻水がみえたと思ったら即中耳炎になり、中耳炎になると夜中に何度も泣くからこっちも寝不足になる。ご飯とか固形物を食べなくなったり、小児科でもらう抗生剤の影響もあったりして下痢をする。一日にたくさん水みたいなうんちをする。皮膚が弱いので、すぐとりかえないとお尻がかぶれて真っ赤になるのに、痛がってよけいにオムツ替えを嫌がり、嘘をついたり逃げ回ったり、力づくで抵抗するのをこっちも負けずに力をだして足をおさえてなんとかオムツ替えをする。お尻かぶれに薬を塗る。一日4回、嫌がる薬を飲ませる。牛乳や野菜ジュースしか飲みたがらないKになんとか固形物を食べさせる。その間にも後から後から出続ける鼻水を吸う、もちろんこれも泣き叫んで抵抗するので力づくになる。これだけの重労働に、睡眠不足が重なって、そもそも基礎体力が落ちてるから、すぐこっちも病気になる。病気になって眠ったり休んだりしたくてもKがそれをさせてくれない。横になって半部うとうとすると、寝せるまいと泣きながらわたしの頭を持ち上げようとする。
こうしてがんばって対応しているので、まだ切開にはいたらずに済んでいるが、中耳炎とはとても恐ろしい病気なのだ。
しかしこどもによっては、どんなに鼻水をたらしていても全く中耳炎にならない子もいるので、親はこんな苦労はしなくて済むのだが。
そんな状況の中、今月下旬にせまった北九州での「育児出産を表現に結びつける勉強会」の準備でまた出産育児について考えている。まとまらないまま思うことを少しずつ書いてみる。
近頃、Kより少し上、3歳のこどもを持つ旧友Mちゃんと産後初めて会って話をした。
お互いこどもをつれているとほとんど話ができないので、こどもはあずけて会った。Mちゃんとわたしは同世代なので悩むところは本当に一緒だった。わたしより一年半はやく「母」になったMちゃんには、これまでも携帯でなんどもやりとりし、いろんな助言をもらって助かっていた。実は結婚もそうで、わたしが結婚できたのもMちゃんの助言によるところが大きい。
Mちゃんの夫はイギリス人なので、こどもはハーフになるのだが、わたしの知り合いにはなぜかハーフの子が多い。ハーフのこどもたちはみんな決まってパワフルで、その子たちにくらべるとKなどぜんぜん手がかからないほうじゃないか?とさえ思えてくる。親たちはよくやっている。
Mちゃんは、とても考え方のしっかりした女性だ。やっぱりママ友のグループ作りには参加していない。Mちゃんは育児についても少しは学校で教えるべきだ、と言っていた。たしかに、わからないことが多すぎるのだ。
わたしより10年以上はやくこどもを産んだKさんは、わたしが「育児がこんなにたいへんだとは知らなかった!」と言うと、「みんながそれを先に知ってたらこどもを産む人がいなくなっちゃうじゃない」と言っていて、それも一理あるかとも思った。
学校で教えないかわりに、自治体が妊婦向けに開く「ママ教室」があったり、産後の母子対象イベントがあったりするのだろうが。そこで習うことは、自分たちの親世代の子育て観とまっこうから対立し、イコール母vs祖母という対立を生む。わたしもそれが原因で母親や母親世代の女性たちと育児の方法について何度対立したかわからないし、まわりでもそういう声を多く聞く。
昔はわからずに当たり前にされていたことが、科学的に実証されて今は禁止されていたりするのだが、実績があるからと昔の方法にこだわって今のやり方を受け入れない母親世代と、今の方法を固守しようとする娘世代の対立だ。
たとえば、今は口移しと砂糖の多い食べ物を与えることを3歳くらいまで禁止すれば、ほぼ一生虫歯にならない強い歯が作れるということが科学的にわかり、歯科衛生士が徹底して指導し、親たちががんばるので、昔にくらべて虫歯のある子が少なくなっているというが、そんな話はテレビでもやってないし、聞いたことがない母親世代は、そう説明しても信じようとしない。
大きな病院の薬剤師の女性も知らないと言い、薬をアイスクリームにまぜて食べさせるのは常識、と言い切る。
それから母乳と粉ミルク。母親世代は粉ミルクがいいという考え方がアメリカから入ってきたことによって、母乳ではなく粉ミルクで育てたという女性も多い。ところが今は、母乳の方が、いろいろなリスクから赤ん坊を守れるということが科学的に実証されたので、母乳育児が推奨されている。
ちなみに産院の母乳教室では、できれば母乳は2年以上あげられると、母体にもいい影響があり、その後カルシウムリバウンドがおこって、カルシウムの吸収率があがることが科学的にわかっている、と聞いた。わたしもなんとか2年、と思ったが、あまりのきつさに1年半で断念した。
母は母乳の出がよかったため、母乳で苦労したことはないと言っていたが、わたし自身は最初のうち母乳の出が悪かった。母は孫のかわいさに粉ミルクを自分で与えたがったが、粉ミルクばかり飲ませていると、母乳の出はさらに悪くなるという話を産院で聞き、母にミルクばかりあげるのはやめてほしいと頼んだが、産後の対立で感情的になっていた母は、「母乳なんかやめればいい」と返してきた。
産後しばらくはホルモンの関係でこっちも感情的でナーバスになっているので、ひと月の里帰りは毎日が「帰る」「出ていけ」の大喧嘩だった。
ひと月の里帰りが終わってしばらく距離ができて時間がたつと双方反省して、また歩み寄りはあったものの、産後の一番体のきつい時にこの大喧嘩は、本当にこたえた。
それから母乳またはミルクをあげる間隔、紙オムツと布オムツ、白湯と果汁、離乳食、対立の要素は他にもまだまだある。
物理的な世話の他、しつけなど精神的な面での育児もある。
泣き続けるこどもをどうしたらいいのか、しつけはいつから始めればいいのか、嫌がる生活の基礎的な習慣をどうつけさせたらいいのか、本当にわからないことだらけなのだ。
わたしより少しはやく育児を始めた友人Yも、「育児書を何冊読んだかわからない」と言っていた。そしてその後「結局どの本を読んでも答えは出なかったから読むのをやめた」と続けた。
わたしもずいぶん育児書はかじり読みした。よく育児中に本なんか読めるねと言われたけど、救われたい一心で、まだこどもが今よりは昼寝してくれた頃に、ちょこちょこと必死で救いの一文を求めて拾い読みしていた。しかしその大半は、Yのいうように同じようにあたりさわりのないことしか書いていない、結局のところ救いのない、一冊あればいいような本ばかりだった。
しかしその中にも出会えて救われた珠玉の数冊がある。
■親だからできる赤ちゃんからのシュタイナー教育 こどもの魂の、夢みるような深みから
ラヒマ・ボールドウィン著
「赤ちゃんは愛です。赤ちゃんは親を愛しています。親が赤ちゃんを愛するよりもたくさん愛しているのです。子どもは、自分を虐待する親でさえ愛するのです。でも親の方は、忙しい日常の中に、二十四時間注意を必要とする別の存在を割り込ませるという結びつきを作っていかなければならないのです。子どもは、愛と信頼をたっぷり持ってこの世に入ってきます。かれらはまだ善と悪を見分けることができず、全てを自分にとって良いもの、吸収し無意識のうちに模倣するのにふさわしいものとして受け取るのです。」
初めて出会った救いの言葉。赤ちゃんが愛おしい存在であることを思い出させてくれた。
「赤ちゃんと一緒に生きるということは、たくさんの繰り返しをすることでもあります。おむつ替え、授乳、洗濯などなど。こういったものは創造的な発展のない、維持するだけの仕事のように見えます。ですから夫が仕事から帰ってきて、「今日はどんなことをしたの?」と聞いたりすると、あなたはわっと泣き出すのです。私は最初の二ヶ月で、赤ちゃんの世話以外のことは、もし幸運に恵まれれば一日に一つだけ達成できる、ということがわかりました、行動的で社会的だった人間にとっては、これは本当にショッキングなことです。」
やっぱりそうだったのか、はやく言って〜!と思った。
■子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた 「胎内記憶」からの88のメッセージ
池川明著
こどもの胎内記憶のリサーチをしてきた産科医の本。とても興味深い胎内記憶のデータから、池川氏が読みとくメッセージは不思議な説得力に満ちていて、育児に苦労する多くの親が読んだらどれだけ救われるだろうと思う。妊娠中に出会いたかった。88のメッセージはどこから読んでもいいので、短いこまぎれの時間でちょこちょこ読めるのも助かる。
■手のかかる子の育て方
山田真著
ご自身も障害を持つ子を育てられたベテラン小児科医の本。親を悩ませる、病気もふくめたこどもの問題のデータと対処法がわかりやすく書かれていて助かったけど、それよりこの著者の親としてのたおやかな強さ、優しさ、潔さ、行動力に脱帽。つまるところ育児に正解はない、とおしえられた本。こどもの問題を通した社会批評を書いたあとがきがすごくいい。以前、「4.48サイコシス」という作品を作ったときに取材した「べてるの家」を思い出した。
しかし育児に正解はなく自由にしていい、と言われたとき、今の親たちはむしろそちらに困難さを感じるのではないだろうか。しかし自分の親世代の育児の仕方を見ていると、「こうしたい!」というのがはっきり見えて、それはわたしたちには考えられないようなユニークな方法で、だから自分のような人間が育ったのか、、と半ば納得させられるのがなんとも言いようのない気持ちだけど、やっぱり団塊の世代は個性的でパワフルでユニークだな、と思う。
それから今年「くれよんハウス」で出会った本たちがまたよくて、それはまた次回。
ゆうべは太田省吾作「砂の駅」の初日を見に行くはずだったのに、夕方になっても熱が下がらず、長く起きていることもできず、とうとうキャンセルしてしまった。今朝は昨日よりは少しいいみたいだけど、やっぱりまだ長く起きていられず、動こうとするとめまいがしてくる。公演は日曜までだから、回復すればなんとか見に行きたいところだけど。
だいたい病気は決まってKの病気から始まる。Kの病気は保育園でもらってくることが多い。
多いのは風邪だ。鼻水がみえたと思ったら即中耳炎になり、中耳炎になると夜中に何度も泣くからこっちも寝不足になる。ご飯とか固形物を食べなくなったり、小児科でもらう抗生剤の影響もあったりして下痢をする。一日にたくさん水みたいなうんちをする。皮膚が弱いので、すぐとりかえないとお尻がかぶれて真っ赤になるのに、痛がってよけいにオムツ替えを嫌がり、嘘をついたり逃げ回ったり、力づくで抵抗するのをこっちも負けずに力をだして足をおさえてなんとかオムツ替えをする。お尻かぶれに薬を塗る。一日4回、嫌がる薬を飲ませる。牛乳や野菜ジュースしか飲みたがらないKになんとか固形物を食べさせる。その間にも後から後から出続ける鼻水を吸う、もちろんこれも泣き叫んで抵抗するので力づくになる。これだけの重労働に、睡眠不足が重なって、そもそも基礎体力が落ちてるから、すぐこっちも病気になる。病気になって眠ったり休んだりしたくてもKがそれをさせてくれない。横になって半部うとうとすると、寝せるまいと泣きながらわたしの頭を持ち上げようとする。
こうしてがんばって対応しているので、まだ切開にはいたらずに済んでいるが、中耳炎とはとても恐ろしい病気なのだ。
しかしこどもによっては、どんなに鼻水をたらしていても全く中耳炎にならない子もいるので、親はこんな苦労はしなくて済むのだが。
そんな状況の中、今月下旬にせまった北九州での「育児出産を表現に結びつける勉強会」の準備でまた出産育児について考えている。まとまらないまま思うことを少しずつ書いてみる。
近頃、Kより少し上、3歳のこどもを持つ旧友Mちゃんと産後初めて会って話をした。
お互いこどもをつれているとほとんど話ができないので、こどもはあずけて会った。Mちゃんとわたしは同世代なので悩むところは本当に一緒だった。わたしより一年半はやく「母」になったMちゃんには、これまでも携帯でなんどもやりとりし、いろんな助言をもらって助かっていた。実は結婚もそうで、わたしが結婚できたのもMちゃんの助言によるところが大きい。
Mちゃんの夫はイギリス人なので、こどもはハーフになるのだが、わたしの知り合いにはなぜかハーフの子が多い。ハーフのこどもたちはみんな決まってパワフルで、その子たちにくらべるとKなどぜんぜん手がかからないほうじゃないか?とさえ思えてくる。親たちはよくやっている。
Mちゃんは、とても考え方のしっかりした女性だ。やっぱりママ友のグループ作りには参加していない。Mちゃんは育児についても少しは学校で教えるべきだ、と言っていた。たしかに、わからないことが多すぎるのだ。
わたしより10年以上はやくこどもを産んだKさんは、わたしが「育児がこんなにたいへんだとは知らなかった!」と言うと、「みんながそれを先に知ってたらこどもを産む人がいなくなっちゃうじゃない」と言っていて、それも一理あるかとも思った。
学校で教えないかわりに、自治体が妊婦向けに開く「ママ教室」があったり、産後の母子対象イベントがあったりするのだろうが。そこで習うことは、自分たちの親世代の子育て観とまっこうから対立し、イコール母vs祖母という対立を生む。わたしもそれが原因で母親や母親世代の女性たちと育児の方法について何度対立したかわからないし、まわりでもそういう声を多く聞く。
昔はわからずに当たり前にされていたことが、科学的に実証されて今は禁止されていたりするのだが、実績があるからと昔の方法にこだわって今のやり方を受け入れない母親世代と、今の方法を固守しようとする娘世代の対立だ。
たとえば、今は口移しと砂糖の多い食べ物を与えることを3歳くらいまで禁止すれば、ほぼ一生虫歯にならない強い歯が作れるということが科学的にわかり、歯科衛生士が徹底して指導し、親たちががんばるので、昔にくらべて虫歯のある子が少なくなっているというが、そんな話はテレビでもやってないし、聞いたことがない母親世代は、そう説明しても信じようとしない。
大きな病院の薬剤師の女性も知らないと言い、薬をアイスクリームにまぜて食べさせるのは常識、と言い切る。
それから母乳と粉ミルク。母親世代は粉ミルクがいいという考え方がアメリカから入ってきたことによって、母乳ではなく粉ミルクで育てたという女性も多い。ところが今は、母乳の方が、いろいろなリスクから赤ん坊を守れるということが科学的に実証されたので、母乳育児が推奨されている。
ちなみに産院の母乳教室では、できれば母乳は2年以上あげられると、母体にもいい影響があり、その後カルシウムリバウンドがおこって、カルシウムの吸収率があがることが科学的にわかっている、と聞いた。わたしもなんとか2年、と思ったが、あまりのきつさに1年半で断念した。
母は母乳の出がよかったため、母乳で苦労したことはないと言っていたが、わたし自身は最初のうち母乳の出が悪かった。母は孫のかわいさに粉ミルクを自分で与えたがったが、粉ミルクばかり飲ませていると、母乳の出はさらに悪くなるという話を産院で聞き、母にミルクばかりあげるのはやめてほしいと頼んだが、産後の対立で感情的になっていた母は、「母乳なんかやめればいい」と返してきた。
産後しばらくはホルモンの関係でこっちも感情的でナーバスになっているので、ひと月の里帰りは毎日が「帰る」「出ていけ」の大喧嘩だった。
ひと月の里帰りが終わってしばらく距離ができて時間がたつと双方反省して、また歩み寄りはあったものの、産後の一番体のきつい時にこの大喧嘩は、本当にこたえた。
それから母乳またはミルクをあげる間隔、紙オムツと布オムツ、白湯と果汁、離乳食、対立の要素は他にもまだまだある。
物理的な世話の他、しつけなど精神的な面での育児もある。
泣き続けるこどもをどうしたらいいのか、しつけはいつから始めればいいのか、嫌がる生活の基礎的な習慣をどうつけさせたらいいのか、本当にわからないことだらけなのだ。
わたしより少しはやく育児を始めた友人Yも、「育児書を何冊読んだかわからない」と言っていた。そしてその後「結局どの本を読んでも答えは出なかったから読むのをやめた」と続けた。
わたしもずいぶん育児書はかじり読みした。よく育児中に本なんか読めるねと言われたけど、救われたい一心で、まだこどもが今よりは昼寝してくれた頃に、ちょこちょこと必死で救いの一文を求めて拾い読みしていた。しかしその大半は、Yのいうように同じようにあたりさわりのないことしか書いていない、結局のところ救いのない、一冊あればいいような本ばかりだった。
しかしその中にも出会えて救われた珠玉の数冊がある。
■親だからできる赤ちゃんからのシュタイナー教育 こどもの魂の、夢みるような深みから
ラヒマ・ボールドウィン著
「赤ちゃんは愛です。赤ちゃんは親を愛しています。親が赤ちゃんを愛するよりもたくさん愛しているのです。子どもは、自分を虐待する親でさえ愛するのです。でも親の方は、忙しい日常の中に、二十四時間注意を必要とする別の存在を割り込ませるという結びつきを作っていかなければならないのです。子どもは、愛と信頼をたっぷり持ってこの世に入ってきます。かれらはまだ善と悪を見分けることができず、全てを自分にとって良いもの、吸収し無意識のうちに模倣するのにふさわしいものとして受け取るのです。」
初めて出会った救いの言葉。赤ちゃんが愛おしい存在であることを思い出させてくれた。
「赤ちゃんと一緒に生きるということは、たくさんの繰り返しをすることでもあります。おむつ替え、授乳、洗濯などなど。こういったものは創造的な発展のない、維持するだけの仕事のように見えます。ですから夫が仕事から帰ってきて、「今日はどんなことをしたの?」と聞いたりすると、あなたはわっと泣き出すのです。私は最初の二ヶ月で、赤ちゃんの世話以外のことは、もし幸運に恵まれれば一日に一つだけ達成できる、ということがわかりました、行動的で社会的だった人間にとっては、これは本当にショッキングなことです。」
やっぱりそうだったのか、はやく言って〜!と思った。
■子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた 「胎内記憶」からの88のメッセージ
池川明著
こどもの胎内記憶のリサーチをしてきた産科医の本。とても興味深い胎内記憶のデータから、池川氏が読みとくメッセージは不思議な説得力に満ちていて、育児に苦労する多くの親が読んだらどれだけ救われるだろうと思う。妊娠中に出会いたかった。88のメッセージはどこから読んでもいいので、短いこまぎれの時間でちょこちょこ読めるのも助かる。
■手のかかる子の育て方
山田真著
ご自身も障害を持つ子を育てられたベテラン小児科医の本。親を悩ませる、病気もふくめたこどもの問題のデータと対処法がわかりやすく書かれていて助かったけど、それよりこの著者の親としてのたおやかな強さ、優しさ、潔さ、行動力に脱帽。つまるところ育児に正解はない、とおしえられた本。こどもの問題を通した社会批評を書いたあとがきがすごくいい。以前、「4.48サイコシス」という作品を作ったときに取材した「べてるの家」を思い出した。
しかし育児に正解はなく自由にしていい、と言われたとき、今の親たちはむしろそちらに困難さを感じるのではないだろうか。しかし自分の親世代の育児の仕方を見ていると、「こうしたい!」というのがはっきり見えて、それはわたしたちには考えられないようなユニークな方法で、だから自分のような人間が育ったのか、、と半ば納得させられるのがなんとも言いようのない気持ちだけど、やっぱり団塊の世代は個性的でパワフルでユニークだな、と思う。
それから今年「くれよんハウス」で出会った本たちがまたよくて、それはまた次回。