毎年のお決まりですが確定申告のこの時期、一年分の領収証にかこまれて過ごしてます。引っ越しにともなって、解約やら新規申し込みやらいろいろ手続きが多くて、なんだか気ぜわしい日々です。
明日までのICC『Light Insight』展も、ぎりぎりで間に合いました、よかったー。とっても面白くて、雪の中、見に行った甲斐がありました。
美術展に行くと、演出のアイディアやヒントをたくさんもらうので、美術展に行かないとひからびてしまふーというほど美術展好きなのですが、昨今はなかなか行けなくなっていてさみしいかぎり。もっとマメに行くようにしたいでっす。
今日の『Light Insight』、ほんと面白い体験をいっぱいしました。お知らせが遅くなったのが残念なかぎりです。
まず、とにかく虜になって何度も飽きずにみたのが、インゴ・ギュンターの「サンキュウーインストゥルメント」。子どもの頃、なにかのアニメだったかなんかで、自分の影が自分から離れてしまうみたいなのがあったのを憶えてますが、今日はリアルにそれを体験してしまったのでした!
薄暗い部屋に入ると時々、フラッシュが光り、その時の自分の影が壁や床に焼き付けられるのです。これは広島の原爆で瞬時に消えてしまった人々のシルエットを類似体験させるという目的があるそうです。あとから来た女の子がとまどってたので、それを説明して、一緒にシルエットを作りました。ふたつの影をすこし離れて見ると、ほんとに二人が瞬時に消えてしまったようで怖ろしかったのですが、ひとりで作ったときよりも、人と一緒だと、なんていうか、まるで一緒に心中でもしたみたいな気持ちになって、偶然そこで初めて会った人なのに、とても近しい人のような感覚を覚えました。
全部は書き切れないけど、自分の眼球の拡大写真と風景写真がランダムに合成される「思考プロジェクター」、LIGHTという文字が目に焼きつけられ、人と共有できない個人的な体験をする「PRINTED EYE(LIGHT)」、ほかにも面白い作品がたくさんありました。懐かしのボイスの作品まであって、これはレモンに電球がささったオブジェなのですが、こないだみた『マトリックス』を思い出して不気味でした。
ミストの中に投射される光のドローイングと彫刻作品「You and I,Horizontal」と、「カメラ・ルシーダ:三次元音響観察室」は、時間の感覚がなくなるような不思議な作品で、もうずーっといつまでもそこにいて見ていたくなって、なんというか、瞑想空間のような感じも受けました。「カメラ・ルシーダ」の方は、人数限定のため、1時間半待ちで見たのですが、これは、水中に浮かぶケミカル物質に音をあてると変換されて弱い光を放つというもの。この弱い光を知覚しやすくするために、6分ほど完全な闇に放置されてから作品鑑賞になるので時間がかかってたんですね。あんまり不思議できれいで顔近づけてみてたのですが、この光は一万℃と聞いておもわず戦慄が走りました。これと似たようなのをどこかで見たなーと思ったら、六ヶ所村の環境科学技術研究所でみた放射線を可視化したものでした。余談ですが、今年11月の松田正隆さんとのコラボ新作は、この環境科学技術研究所にある人工閉鎖空間に発想を得た作品になります。
ひとつ残念だったのはナムジュンパイクの作品のろうそくの火の点灯が、土日祝にかぎられていて、今日は見られなかったこと。明日最終日には点灯されることでしょう。ん~見たかった!
会場では、偶然YCAMキュレーターのピエール氏とICCキュレーターの四方さんに再会。
昨年末に芸大アートパスにこの美術展についての講演をしに四方さんがいらして、人類の歴史上の「光」をめぐるお話で、これもすごく面白かったのですが、今日は時代の最先端の光との刺激的な戯れを体験させていただきました。歴史をふまえてみると、人と光との関係もここまで変化してきてるんだなーととても興味深く思いました。
四方さん、いいお仕事なさってます。
がんばってる女性の先輩諸氏に出会うととても励まされます。
わたしもがんばらなくちゃ~。
明日までのICC『Light Insight』展も、ぎりぎりで間に合いました、よかったー。とっても面白くて、雪の中、見に行った甲斐がありました。
美術展に行くと、演出のアイディアやヒントをたくさんもらうので、美術展に行かないとひからびてしまふーというほど美術展好きなのですが、昨今はなかなか行けなくなっていてさみしいかぎり。もっとマメに行くようにしたいでっす。
今日の『Light Insight』、ほんと面白い体験をいっぱいしました。お知らせが遅くなったのが残念なかぎりです。
まず、とにかく虜になって何度も飽きずにみたのが、インゴ・ギュンターの「サンキュウーインストゥルメント」。子どもの頃、なにかのアニメだったかなんかで、自分の影が自分から離れてしまうみたいなのがあったのを憶えてますが、今日はリアルにそれを体験してしまったのでした!
薄暗い部屋に入ると時々、フラッシュが光り、その時の自分の影が壁や床に焼き付けられるのです。これは広島の原爆で瞬時に消えてしまった人々のシルエットを類似体験させるという目的があるそうです。あとから来た女の子がとまどってたので、それを説明して、一緒にシルエットを作りました。ふたつの影をすこし離れて見ると、ほんとに二人が瞬時に消えてしまったようで怖ろしかったのですが、ひとりで作ったときよりも、人と一緒だと、なんていうか、まるで一緒に心中でもしたみたいな気持ちになって、偶然そこで初めて会った人なのに、とても近しい人のような感覚を覚えました。
全部は書き切れないけど、自分の眼球の拡大写真と風景写真がランダムに合成される「思考プロジェクター」、LIGHTという文字が目に焼きつけられ、人と共有できない個人的な体験をする「PRINTED EYE(LIGHT)」、ほかにも面白い作品がたくさんありました。懐かしのボイスの作品まであって、これはレモンに電球がささったオブジェなのですが、こないだみた『マトリックス』を思い出して不気味でした。
ミストの中に投射される光のドローイングと彫刻作品「You and I,Horizontal」と、「カメラ・ルシーダ:三次元音響観察室」は、時間の感覚がなくなるような不思議な作品で、もうずーっといつまでもそこにいて見ていたくなって、なんというか、瞑想空間のような感じも受けました。「カメラ・ルシーダ」の方は、人数限定のため、1時間半待ちで見たのですが、これは、水中に浮かぶケミカル物質に音をあてると変換されて弱い光を放つというもの。この弱い光を知覚しやすくするために、6分ほど完全な闇に放置されてから作品鑑賞になるので時間がかかってたんですね。あんまり不思議できれいで顔近づけてみてたのですが、この光は一万℃と聞いておもわず戦慄が走りました。これと似たようなのをどこかで見たなーと思ったら、六ヶ所村の環境科学技術研究所でみた放射線を可視化したものでした。余談ですが、今年11月の松田正隆さんとのコラボ新作は、この環境科学技術研究所にある人工閉鎖空間に発想を得た作品になります。
ひとつ残念だったのはナムジュンパイクの作品のろうそくの火の点灯が、土日祝にかぎられていて、今日は見られなかったこと。明日最終日には点灯されることでしょう。ん~見たかった!
会場では、偶然YCAMキュレーターのピエール氏とICCキュレーターの四方さんに再会。
昨年末に芸大アートパスにこの美術展についての講演をしに四方さんがいらして、人類の歴史上の「光」をめぐるお話で、これもすごく面白かったのですが、今日は時代の最先端の光との刺激的な戯れを体験させていただきました。歴史をふまえてみると、人と光との関係もここまで変化してきてるんだなーととても興味深く思いました。
四方さん、いいお仕事なさってます。
がんばってる女性の先輩諸氏に出会うととても励まされます。
わたしもがんばらなくちゃ~。