やっぱりごぶさたしてしまいました。
メール・メッセージが返信できてないみなさんほんとうにすみません。m(__)m
今年3本目の演出作品、清水邦夫作『僕らは生まれ変わった木の葉のように』(初演1972年)ですが、来週8月10日(月)から16日(日)まで、浅草のステージ円で上演します。
昨日劇場入りして、舞台装置も立ち上がりました。夏の暑さがきびしくへこたれそうですがもうひとがんばりです。
みなさまもご自愛ください。お盆中の公演になりますが、帰省しない方はぜひ。
チケットのお申し込みはわたしに直接ご連絡いただいても結構です。
以下当日パンフ原稿。
疲弊した日常性からの脱出/生まれ変わった木の葉
俳優の荒川大三郎氏から演出の誘いを受け、この度初めて清水邦夫氏の作品を手掛けることになりました。今から37年も前に書かれた(1972年初演)作品ですが、小作品ながらとても魅力的なテキストでした。
この作品の背景には学生運動があり、「日常性に埋没するな!」が当時の若者のかけ声だったそうですが、ここに登場する「男」と「女」も、「堕落した日常性からの脱出のために」放浪しています。日本は、高度経済成長期、バブル期へと一気に消費社会への道を突き進み、「事件性の時代」から「日常性の時代」への転換を遂げましたが、わたしも含め、今回のスタッフキャストのほとんどはこの「日常性の時代」の中で、大量のモノとスイッチとサービスと情報に囲まれ、衣食住に満ちたり、我がことを全てとして生きることを許され、ユートピアや変革への欲望を知らずに育った世代です。
しかし90年代後半のバブル崩壊に始まり、アメリカでの同時多発テロ、新自由主義の台頭、世界同時不況へと続く時代の変化の中、のっぺりした「日常」にも影が落ち始め、そこに埋没し続けることも難しくなってきたというのがわたしたちの実感ではないでしょうか。
そして世界が危機に見舞われる時、変革は訪れるのだとしたら、まもなくわたしたちの社会も生まれ変わることができるのでしょうか。
09年の現代を生きる「男」は「堕落した」日常性というより、「疲弊した」日常性からの脱出のために放浪の旅を続けようとするのかもしれません。そしてそれは、荒川大三郎という俳優のあらがいにも似ているし、わたしたち一人一人の無意識のうちにも存在する願いなのかもしれません。
公演情報------------------------------------------
『僕らは生まれ変わった木の葉のように』
http://www.en21.co.jp/bokurawaumarekawatuta.html
日時:2009年8月10日(月)~16日(日)
10(月)19:00、11(火)14:00/19:00、12(水)19:00、13(木)14:00/19:00、
14(金)19:00、15(土)14:00/19:00、16(日)14:00
場所:ステージ円
東京メトロ銀座線 田原町駅 下車徒歩3-5分
マップ http://www.en21.co.jp/stage-en.html
作:清水邦夫 演出:阿部初美 美術:田原奈穂子 照明:木下尚己 音響:藤井進斗 衣裳/メイク:山本成栄 舞台監督:清水義幸 演出助手:池亀未紘 制作助手:野村瞳・千葉三春 写真撮影:花井智子 宣伝美術:佐藤慎也 協力:演劇集団円・円企画
企画・制作:荒川大三郎(DAAAAA企画)
出演:野村昇史 山乃廣美 谷川清美 荒川大三郎 薬丸夏子
チケット料金(全席指定):
前売り3000円 当日3300円 学生2000円
チケット予約:
090-6140-7150(DAAAAA企画)
050-5511-0902(演劇集団円)
or阿部までお願いします。
メール・メッセージが返信できてないみなさんほんとうにすみません。m(__)m
今年3本目の演出作品、清水邦夫作『僕らは生まれ変わった木の葉のように』(初演1972年)ですが、来週8月10日(月)から16日(日)まで、浅草のステージ円で上演します。
昨日劇場入りして、舞台装置も立ち上がりました。夏の暑さがきびしくへこたれそうですがもうひとがんばりです。
みなさまもご自愛ください。お盆中の公演になりますが、帰省しない方はぜひ。
チケットのお申し込みはわたしに直接ご連絡いただいても結構です。
以下当日パンフ原稿。
疲弊した日常性からの脱出/生まれ変わった木の葉
俳優の荒川大三郎氏から演出の誘いを受け、この度初めて清水邦夫氏の作品を手掛けることになりました。今から37年も前に書かれた(1972年初演)作品ですが、小作品ながらとても魅力的なテキストでした。
この作品の背景には学生運動があり、「日常性に埋没するな!」が当時の若者のかけ声だったそうですが、ここに登場する「男」と「女」も、「堕落した日常性からの脱出のために」放浪しています。日本は、高度経済成長期、バブル期へと一気に消費社会への道を突き進み、「事件性の時代」から「日常性の時代」への転換を遂げましたが、わたしも含め、今回のスタッフキャストのほとんどはこの「日常性の時代」の中で、大量のモノとスイッチとサービスと情報に囲まれ、衣食住に満ちたり、我がことを全てとして生きることを許され、ユートピアや変革への欲望を知らずに育った世代です。
しかし90年代後半のバブル崩壊に始まり、アメリカでの同時多発テロ、新自由主義の台頭、世界同時不況へと続く時代の変化の中、のっぺりした「日常」にも影が落ち始め、そこに埋没し続けることも難しくなってきたというのがわたしたちの実感ではないでしょうか。
そして世界が危機に見舞われる時、変革は訪れるのだとしたら、まもなくわたしたちの社会も生まれ変わることができるのでしょうか。
09年の現代を生きる「男」は「堕落した」日常性というより、「疲弊した」日常性からの脱出のために放浪の旅を続けようとするのかもしれません。そしてそれは、荒川大三郎という俳優のあらがいにも似ているし、わたしたち一人一人の無意識のうちにも存在する願いなのかもしれません。
公演情報------------------------------------------
『僕らは生まれ変わった木の葉のように』
http://www.en21.co.jp/bokurawaumarekawatuta.html
日時:2009年8月10日(月)~16日(日)
10(月)19:00、11(火)14:00/19:00、12(水)19:00、13(木)14:00/19:00、
14(金)19:00、15(土)14:00/19:00、16(日)14:00
場所:ステージ円
東京メトロ銀座線 田原町駅 下車徒歩3-5分
マップ http://www.en21.co.jp/stage-en.html
作:清水邦夫 演出:阿部初美 美術:田原奈穂子 照明:木下尚己 音響:藤井進斗 衣裳/メイク:山本成栄 舞台監督:清水義幸 演出助手:池亀未紘 制作助手:野村瞳・千葉三春 写真撮影:花井智子 宣伝美術:佐藤慎也 協力:演劇集団円・円企画
企画・制作:荒川大三郎(DAAAAA企画)
出演:野村昇史 山乃廣美 谷川清美 荒川大三郎 薬丸夏子
チケット料金(全席指定):
前売り3000円 当日3300円 学生2000円
チケット予約:
090-6140-7150(DAAAAA企画)
050-5511-0902(演劇集団円)
or阿部までお願いします。