昨日の20代について少し補足をすると、ランチdeディスカッションに参加したのは20代が一番多くて、世代別ディスカッションの時、20代は10人以上がぐるりと輪になってなんだか真剣な様子で話しこんでいた。全員が女性で男性はなし。そこでの結果を報告してもらうと、当日参加の20代はほとんどが結婚もしたいし子どももほしい、と言っていた、ということだったが、たしかにその気がなければこういう会に参加してくることもないかもしれない。
当日参加の20代女性が第二部オープンディスカッションで上の世代に言った。
第一部で、「今の人たちは全部自分で考えて自分で判断しなきゃならないからたいへん」という発言が目立ったため、「上の世代の人たちがせっかく女性の自由をここまで勝ち取ってきてくれたのに、こんどは自由だからかわいそうって言うんですか?」他の20代女子が続く。「わたしたちは産まれた時にすでにバブルは崩壊していて、ずっと不況の中で育ってきたけど、最初から悪いからそんなに絶望はしてないし、悪い悪いって言われ続けて一周してなんとかなるんじゃね?と思ってます」これはとても心強い発言だった。今まで20代の口からこういう発言を聞いたことはなかった。なんだかとても頼もしくて嬉しくなった。
もっと優しいところでは、「母から再婚について相談を受けているがどう対応したらいいかわからず戸惑っているがどうしたらいいでしょう?」という20代からの質問に、40代50代からは「お母さんはあなたを大人として認めたんだと思う」というような答えがあった。
参加メンバー内ではなかったけれど、予想外のところで世代間の対話は起こっていたことは起こっていた。それはそれでなかなかいいものだったかもと今日あらためてふりかえってみて思う。
30代は今回のワークショップ参加者の中で一番人数が多かった世代である。
30代参加者の証言のキーワードは「自己実現」「自己責任」「個性」だった。
人生のポイントとなる時期はまず「就職」にある。
「就職」に向けてどんな用意をしたか、なにを求められてきたか、ということだが、この世代が就職をむかえる頃、バブルは崩壊していて、もう「大手だから」という理由で会社を選んではいけない、自分の個性を考えて、自分に合ったところに就職できるようにと指導を受けてきたという。
わたしは1970年生まれで、ちょうどこの年の生まれが4年の大学を卒業して社会に出る年がバブル崩壊直後にあたるが、たしかに先輩たちを見ていたら、美術系だけどやっぱりみんなこぞって大手に就職していたので、そういう時代だったんだなあとあらためて思う。先輩たちは緊張しながらもみんなどこか就活を楽しんでいる様子だったし、内定が決まってもう半分社会人だ、ということをなんとなく誇らしげにしていた。学生たちもみんなブランドものを着ていた。バブル崩壊後の学生たちは、先生からも「バブル期に比べてきみたちは服装も地味だね」と言われたという。
「自己実現」とは仕事を通した自己実現のことで、自分のキャリアプランを考えるように言われ、そこには「結婚、出産、子育て」は含まれてはいなかったという。
「自己責任」はまさに小泉構造改革時代のキーワードである。
「個性」という言葉はよく耳にしていたが、具体的にはこういうところで使われる言葉だったのかと初めて知った。強迫観念のように「個性」と言われていたような気がするという証言もあった。この「個性」という言葉もよくも悪くもいろいろ人生に影響をおよぼしているようだった。
これが人生にうまく作用した例としてTさんがいる。「個性を考えて自分にあったところに就職しなさい」と言われ、大きな組織は自分には向かないだろうと小さな事務所に就職したTさんは、そのおかげで20代を疲弊することなく趣味まで謳歌して過ごすことができた(おかげで結婚が遅くなってしまったけど)と証言している。
よくない影響としては、20代半ばの参加者から「結婚や子育てについて考えられない理由の一つとして、あんまり「個性個性」って言われるものだから、自分のことしか考えられなくなっているような気がする」という発言があった。
この30代世代も20代の時には「結婚や子育て」についてはほぼ考えずにきたと証言しているが、現在の20代とその理由は異なっていた。
当時はトレンディドラマなんかも含め、女性も男性と同じようにばりばり働くことがよしとされるような風潮があり、仕事以外のことを考えるのは不真面目、みたいに自分でも感じてきたという。そして仕事の量は半端なくあって、プライベートの時間もとれないような生活だったという人もいる。
この世代から聞かれたのが、「20代を疾走して、30代ではもう「空(くう)」という感じ」という話だ。
この言葉がでてきたきっかけは、結婚が決まった30代前半のHさんに「こどもはほしいですか?」と聞いたら、「子どもはかわいくて好きでほしいと思ってきたけど、自分がここまで生きてきて、人生長いし、たいへんなこともたくさんあるし、そんな人生を子どもに与えてしまうのはどうかなとも思います」という答えが返ってきたことにある。30代前半にして「もう人生いいかな」という気分だと言い、最近結婚したばかりのMさんもやはり同じ感覚を持っているという。この話を聞いて、参加者以外の知り合いの30代にちょっとこの話をふってみると、意外に共感を示すような反応が多かった。
わたし自身は「人生100年あってもやりたいことが終わらないどうしよう」と思っている方なので、この話はけっこうショッキングだった。彼女たちの仕事や生活をみても、結婚前後だったり、そんな不幸の要素はどこにも見当たらないのだ。
20代参加者にもひとりいたけど、この30代女性たちに多かった発言は「30くらいには結婚するだろうとなんとなく思ってた」というものだった。これは40代のわたしもうちの旦那さんもまったく同じだった。が、この中でそれが実現した人は誰もいなかった。そしてどうもそれは「実現しなかった」のではなく、「実現させなかった」ということらしい。
この人々はわたしも含め、30になっても結婚できる気配がないことに「あれ?おかしいな」と思いつつ、まだなんとなく仕事や趣味に邁進したりしてすっかり結婚が遅くなっている。
ちゃんとそのタイミングで結婚できた30代男性Sさんはその前からちゃんと婚活をしていたし、女性では二人の子どもを持つNさんと、一人子どもがいるSさんがしっかりいいタイミングで結婚しているが、彼女たちははやく結婚して子どもがほしかったと証言しており、なんとなく30にになったら結婚するだろうではなく、ちゃんと願うところで結婚できるように自分から働きかけていた。やっぱり結婚は今、婚活のような自らの積極的な働き抜きに、自然にできるものではないようだ。
30代は子どもがいる人いない人、半々くらいにきれいに分かれてたけど、特徴的だったのは、子どものいない30代が人生にやや疲れている傾向なのに対して、子育て中の人たちはなんだかんだあってもとても充実して幸せそうにしていることや、話もポジティヴな内容が多かったことだった。
話を聞くと、子どもが産まれてすぐ旦那の会社が危うくなって、新しい仕事を探し始めた矢先に旦那が事故にあってしまったとか、本当にたいへんそうなのに、子育てのたいへんな時に旦那さんがいてくれてかえってよかった、とかとてもポジティブなのだ。
Tさんは「こどもが産まれたらたいへんだろうとか、いろいろ考えてしまうけど、実際やってみるとそんなにたいへんなことは考えなくなるから意外とやれちゃうもんですよ」と言う。
これはけっこうあたってると思う。
わたし自身の経験でも、子どもがいるとやることも多いし学ぶことも多いし、毎日規則正しいリズムに合わせて生活するので一日がとても忙しく、日々具体的なことしか考えなくなるから、先々のたいへんなことや嫌なことを考えている余裕と時間がなくなり、そういう面ではほんとうに子育ては精神衛生的にも健康にいいなと思うところがある。
第二子出産で育休中のNさんは、結婚出産によって人生が好転した人であると思う。第一子出産を機に旦那さんのご両親と同居していて、「2世帯っていいですよ〜」と言う。「旦那ばかりに意識が集中しないし、子どもが病気にかかっても、みんなでフォローしあっていけるし、ただ、だから「ママが一番」ではなくなっちゃうのが少しさみしいけど。仕事は「お金のため」だけと考えていたけど、子育てとの両立で職場のまわりの人に迷惑をかけてしまったことで逆にその人たちともうまくつながれるようになってきたり、自分が産休育休をとって会社をやめなかったことで後に続く人たちが増えてくれたりして、もっと仕事も充実したものにしていきたいなと思ってます。」前向きである。
5歳の男の子子育て中のSさんは、ずっと続けてきた自分にとってやりがいのある仕事をやめて、旦那さんの転勤で関東にやってきた人だった。自分の仕事のために子育てを犠牲にしてきたところもあり、引っ越しを機にしばらく子育てに専念してみようと専業主婦の道を選んだが、自分の生きがいを失い喪失感が続き、ネットで見つけたこのワークショップに参加したということだった。
20代でも「仕事か家庭か」ということは話題になったが、それを問われるのは実は女性だけなのである。
現在、日本では、第一子出産とともに7割の女性が仕事を辞めているという事実があるが、子育て中の母親のうち「働きたい」と思っている女性も約7割ということだ。
女性の「仕事か家庭か」という悩みは、個人的なものではまったくなく、社会構造の問題なのだ。
このワークショップ参加者の中にはちょうどいなかったのが、30手前の20代だったが、30代前半が多く証言していることに、「わたしたちをみて、まずい、と思った下の世代、ちょうど今20代後半の人たちは、だから結婚を早くしようと考える人が多いみたいです」というものがある。これはワークショップ参加者以外の30代前半の人からも聞いた話なので、もしかしたらそういう傾向もあるのかもしれない。
まずい、というのは、このままいったら自分は結婚できなくなる、ということで、ここに参加した30代も、まわりは結婚してる人少ないです、と口を揃えていた。田舎はまた違っても都市部ではその傾向がかなり強いようだ。
少し前にニュースで見たことだが、今、40代男性と結婚したがる20代女性が増えているという。
不況による先々の経済的不安ゆえ、40代の経済的に安定した男性と結婚して、心の平安を得たいということがその理由にあるらしいが、この女性たちが求めるものが「3平」として表されていて、その具体的なものは忘れてしまったが、とにかく経済的な安定とか心の平安とか、平凡な暮らしとかそういうものだったと思う。もしかしたら、30代前半の言う、30代を見てまずいと思い、結婚を急ごうとしている20代後半、というあたりがこんな動きをしているのだろうか?
当日参加の20代女性が第二部オープンディスカッションで上の世代に言った。
第一部で、「今の人たちは全部自分で考えて自分で判断しなきゃならないからたいへん」という発言が目立ったため、「上の世代の人たちがせっかく女性の自由をここまで勝ち取ってきてくれたのに、こんどは自由だからかわいそうって言うんですか?」他の20代女子が続く。「わたしたちは産まれた時にすでにバブルは崩壊していて、ずっと不況の中で育ってきたけど、最初から悪いからそんなに絶望はしてないし、悪い悪いって言われ続けて一周してなんとかなるんじゃね?と思ってます」これはとても心強い発言だった。今まで20代の口からこういう発言を聞いたことはなかった。なんだかとても頼もしくて嬉しくなった。
もっと優しいところでは、「母から再婚について相談を受けているがどう対応したらいいかわからず戸惑っているがどうしたらいいでしょう?」という20代からの質問に、40代50代からは「お母さんはあなたを大人として認めたんだと思う」というような答えがあった。
参加メンバー内ではなかったけれど、予想外のところで世代間の対話は起こっていたことは起こっていた。それはそれでなかなかいいものだったかもと今日あらためてふりかえってみて思う。
30代は今回のワークショップ参加者の中で一番人数が多かった世代である。
30代参加者の証言のキーワードは「自己実現」「自己責任」「個性」だった。
人生のポイントとなる時期はまず「就職」にある。
「就職」に向けてどんな用意をしたか、なにを求められてきたか、ということだが、この世代が就職をむかえる頃、バブルは崩壊していて、もう「大手だから」という理由で会社を選んではいけない、自分の個性を考えて、自分に合ったところに就職できるようにと指導を受けてきたという。
わたしは1970年生まれで、ちょうどこの年の生まれが4年の大学を卒業して社会に出る年がバブル崩壊直後にあたるが、たしかに先輩たちを見ていたら、美術系だけどやっぱりみんなこぞって大手に就職していたので、そういう時代だったんだなあとあらためて思う。先輩たちは緊張しながらもみんなどこか就活を楽しんでいる様子だったし、内定が決まってもう半分社会人だ、ということをなんとなく誇らしげにしていた。学生たちもみんなブランドものを着ていた。バブル崩壊後の学生たちは、先生からも「バブル期に比べてきみたちは服装も地味だね」と言われたという。
「自己実現」とは仕事を通した自己実現のことで、自分のキャリアプランを考えるように言われ、そこには「結婚、出産、子育て」は含まれてはいなかったという。
「自己責任」はまさに小泉構造改革時代のキーワードである。
「個性」という言葉はよく耳にしていたが、具体的にはこういうところで使われる言葉だったのかと初めて知った。強迫観念のように「個性」と言われていたような気がするという証言もあった。この「個性」という言葉もよくも悪くもいろいろ人生に影響をおよぼしているようだった。
これが人生にうまく作用した例としてTさんがいる。「個性を考えて自分にあったところに就職しなさい」と言われ、大きな組織は自分には向かないだろうと小さな事務所に就職したTさんは、そのおかげで20代を疲弊することなく趣味まで謳歌して過ごすことができた(おかげで結婚が遅くなってしまったけど)と証言している。
よくない影響としては、20代半ばの参加者から「結婚や子育てについて考えられない理由の一つとして、あんまり「個性個性」って言われるものだから、自分のことしか考えられなくなっているような気がする」という発言があった。
この30代世代も20代の時には「結婚や子育て」についてはほぼ考えずにきたと証言しているが、現在の20代とその理由は異なっていた。
当時はトレンディドラマなんかも含め、女性も男性と同じようにばりばり働くことがよしとされるような風潮があり、仕事以外のことを考えるのは不真面目、みたいに自分でも感じてきたという。そして仕事の量は半端なくあって、プライベートの時間もとれないような生活だったという人もいる。
この世代から聞かれたのが、「20代を疾走して、30代ではもう「空(くう)」という感じ」という話だ。
この言葉がでてきたきっかけは、結婚が決まった30代前半のHさんに「こどもはほしいですか?」と聞いたら、「子どもはかわいくて好きでほしいと思ってきたけど、自分がここまで生きてきて、人生長いし、たいへんなこともたくさんあるし、そんな人生を子どもに与えてしまうのはどうかなとも思います」という答えが返ってきたことにある。30代前半にして「もう人生いいかな」という気分だと言い、最近結婚したばかりのMさんもやはり同じ感覚を持っているという。この話を聞いて、参加者以外の知り合いの30代にちょっとこの話をふってみると、意外に共感を示すような反応が多かった。
わたし自身は「人生100年あってもやりたいことが終わらないどうしよう」と思っている方なので、この話はけっこうショッキングだった。彼女たちの仕事や生活をみても、結婚前後だったり、そんな不幸の要素はどこにも見当たらないのだ。
20代参加者にもひとりいたけど、この30代女性たちに多かった発言は「30くらいには結婚するだろうとなんとなく思ってた」というものだった。これは40代のわたしもうちの旦那さんもまったく同じだった。が、この中でそれが実現した人は誰もいなかった。そしてどうもそれは「実現しなかった」のではなく、「実現させなかった」ということらしい。
この人々はわたしも含め、30になっても結婚できる気配がないことに「あれ?おかしいな」と思いつつ、まだなんとなく仕事や趣味に邁進したりしてすっかり結婚が遅くなっている。
ちゃんとそのタイミングで結婚できた30代男性Sさんはその前からちゃんと婚活をしていたし、女性では二人の子どもを持つNさんと、一人子どもがいるSさんがしっかりいいタイミングで結婚しているが、彼女たちははやく結婚して子どもがほしかったと証言しており、なんとなく30にになったら結婚するだろうではなく、ちゃんと願うところで結婚できるように自分から働きかけていた。やっぱり結婚は今、婚活のような自らの積極的な働き抜きに、自然にできるものではないようだ。
30代は子どもがいる人いない人、半々くらいにきれいに分かれてたけど、特徴的だったのは、子どものいない30代が人生にやや疲れている傾向なのに対して、子育て中の人たちはなんだかんだあってもとても充実して幸せそうにしていることや、話もポジティヴな内容が多かったことだった。
話を聞くと、子どもが産まれてすぐ旦那の会社が危うくなって、新しい仕事を探し始めた矢先に旦那が事故にあってしまったとか、本当にたいへんそうなのに、子育てのたいへんな時に旦那さんがいてくれてかえってよかった、とかとてもポジティブなのだ。
Tさんは「こどもが産まれたらたいへんだろうとか、いろいろ考えてしまうけど、実際やってみるとそんなにたいへんなことは考えなくなるから意外とやれちゃうもんですよ」と言う。
これはけっこうあたってると思う。
わたし自身の経験でも、子どもがいるとやることも多いし学ぶことも多いし、毎日規則正しいリズムに合わせて生活するので一日がとても忙しく、日々具体的なことしか考えなくなるから、先々のたいへんなことや嫌なことを考えている余裕と時間がなくなり、そういう面ではほんとうに子育ては精神衛生的にも健康にいいなと思うところがある。
第二子出産で育休中のNさんは、結婚出産によって人生が好転した人であると思う。第一子出産を機に旦那さんのご両親と同居していて、「2世帯っていいですよ〜」と言う。「旦那ばかりに意識が集中しないし、子どもが病気にかかっても、みんなでフォローしあっていけるし、ただ、だから「ママが一番」ではなくなっちゃうのが少しさみしいけど。仕事は「お金のため」だけと考えていたけど、子育てとの両立で職場のまわりの人に迷惑をかけてしまったことで逆にその人たちともうまくつながれるようになってきたり、自分が産休育休をとって会社をやめなかったことで後に続く人たちが増えてくれたりして、もっと仕事も充実したものにしていきたいなと思ってます。」前向きである。
5歳の男の子子育て中のSさんは、ずっと続けてきた自分にとってやりがいのある仕事をやめて、旦那さんの転勤で関東にやってきた人だった。自分の仕事のために子育てを犠牲にしてきたところもあり、引っ越しを機にしばらく子育てに専念してみようと専業主婦の道を選んだが、自分の生きがいを失い喪失感が続き、ネットで見つけたこのワークショップに参加したということだった。
20代でも「仕事か家庭か」ということは話題になったが、それを問われるのは実は女性だけなのである。
現在、日本では、第一子出産とともに7割の女性が仕事を辞めているという事実があるが、子育て中の母親のうち「働きたい」と思っている女性も約7割ということだ。
女性の「仕事か家庭か」という悩みは、個人的なものではまったくなく、社会構造の問題なのだ。
このワークショップ参加者の中にはちょうどいなかったのが、30手前の20代だったが、30代前半が多く証言していることに、「わたしたちをみて、まずい、と思った下の世代、ちょうど今20代後半の人たちは、だから結婚を早くしようと考える人が多いみたいです」というものがある。これはワークショップ参加者以外の30代前半の人からも聞いた話なので、もしかしたらそういう傾向もあるのかもしれない。
まずい、というのは、このままいったら自分は結婚できなくなる、ということで、ここに参加した30代も、まわりは結婚してる人少ないです、と口を揃えていた。田舎はまた違っても都市部ではその傾向がかなり強いようだ。
少し前にニュースで見たことだが、今、40代男性と結婚したがる20代女性が増えているという。
不況による先々の経済的不安ゆえ、40代の経済的に安定した男性と結婚して、心の平安を得たいということがその理由にあるらしいが、この女性たちが求めるものが「3平」として表されていて、その具体的なものは忘れてしまったが、とにかく経済的な安定とか心の平安とか、平凡な暮らしとかそういうものだったと思う。もしかしたら、30代前半の言う、30代を見てまずいと思い、結婚を急ごうとしている20代後半、というあたりがこんな動きをしているのだろうか?