阿部初美のブログ

演劇の演出家です。

2016年08月

新作展示「マキララ」

やっと「マキララ」公式ホームページが完成したようです。

ワークショップ参加者も募集中です!

詳細はこちら👇

http://aaa-senju.com/p/8653

IMM「フィリピンからの、ひとりひとり  マキララ −知り、会い、踊る−」

0710BR-17_8373

写真:冨田了平

足立区は東京23区の中でフィリピン人の在住者数が最も多い地域です。国民の90%以上がカトリック信者だと言われるフィリピン。日曜になると、梅島にある教会には100名以上が集まります。

2013年から音まち千住の縁では、日本に暮らす外国人の生活に根ざした異文化を紹介・共有するプロジェクトを展開、2014年からはフィリピンコミュニティーの人々と関係を築いてきました。
今年度、演出家・阿部初美が教会に通うフィリピーノにインタビューを実施。フィリピンでの暮らしから、日本への移住、そして日本で経験した仕事や結婚、子 育て、ご近所付き合い。語られたのはそれぞれ異なる人生のストーリー。しかし、その端々に浮かび上がるのは、フィリピンの文化の存在です。日本での日常生 活のさまざまな場面において、文化の違いは時に強みを、時に葛藤を生み出します。彼らは2つの国の文化とどのように向き合いながら、日本で暮らしているの でしょうか。

今年度のプロジェクト「マキララ」は、インタビューの内容を基に構成した「知る」、「会う」、「踊る」の3つのプログラムから成ります。「知る」で は、インタビューやリサーチをベースにした映像作品の展示、「会う」は、阿部がファシリテートするワークショップ、「踊る」はフィリピーノの方たちの楽し み方、誰でもあたたかく受け入れる形からインスピレーションを受けたパーティーを開催します。

タイトルの「マキララ」はフィリピンの言葉で「知り合う」。ぜひ、彼や彼女、ひとりひとりと知り合ってみませんか。

構成・演出: 阿部初美
映像: 冨田了平
会場構成: 日本大学 佐藤慎也研究室

協力:IMMメンバー
北野留美
鶴巻俊治
田中夏鈴

abehatsumi_編集
阿部初美(あべはつみ)
演出家。にしすがもレジデントアーティストとして東京国際芸術祭を中心に、ドキュメンタリー的作品『4.48サイコシス』『アトミック・サバイバー』など を発表。東京藝術大学、地域創造リージョナルシアター事業、全国の公共劇場などで講師を務める。’10年に出産後は子育てをしながら舞台にとどまらない表 現を探求しつつ活動中。

—–
■映像展示「知る」Their history, to be our story
カトリック梅田教会に集まるフィリピーノたちへのインタビューをベースに制作した映像。個人が語るそれぞれのライフストーリーの奥に、生きる工夫と葛藤、そして、わたしたちを出会わせた歴史の大きな流れが垣間見えます。

日時:平成28年9月10日(土)、11日(日)、12日(月)、17日(土)、18日(日)、19日(月祝) 10:00~17:00
会場:仲町の家(東京都足立区千住仲町29-1)
アクセス:北千住駅[西口]より徒歩約10分
料金:無料

—–
■ワークショップ「会う」なにが気になる?
展示会場の中で、ワークショップをします。日本人、フィリピン人、そのほか出身問わず、どなたでも参加できます。展示映像を見て感じたこと、普段から耳にしていること、一緒に考えたいこと。言葉になることも、言葉にならないことも、ゆるやかにシェアする時間。

ファシリテーター:阿部初美 ※英語通訳あり

日時:平成28年9月11日(日)、18日(日) 17:00~19:00
会場:仲町の家(東京都足立区千住仲町29-1)
アクセス:北千住駅[西口]より徒歩約10分
料金:無料
定員:各回15名 (事前申込優先)

—–
■パーティー「踊る」 フィリパピポ!! 
フィリピーノたちはパーティーが大得意! 音楽、食べ物、飾りつけ、そして誰でも包み込んでしまうホスピタリティ。至るところに散りばめられた、彼らの楽しむためのエッセンスからインスピレーショ ンを受けたマキララ流パーティー。フィリピン料理を食べて、写真を撮って、踊って…… さぁ、あなたも、フィリピン・パーティー・ピーポーの仲間入り!!

日時:平成28年9月17日(土) 18:00~20:00(会場17:30)
会場:東京藝術大学千住キャンパス 第7ホール(東京都足立区千住1-25-1)
アクセス:北千住駅[西口]より徒歩約5分
料金:入場無料 ※フィリピンフード(ワンプレート)は有料
定員:100名(事前申込優先) ※内容は変更になる場合があります。

【お申し込み・お問い合わせ】
[WEBフォーム] http://aaa-senju.com/contact
[お電話] 03-6806-1740(13:00~18:00、火曜・木曜除く)
[メール] info@aaa-senju.com
件名を「IMMワークショップ」または「IMMパーティー」とし、 氏名(ふりがな)、年齢、 性別、ご連絡先(電話番号・メールアドレス)をお伝えください。
※「info@aaa-senju.com」からのメールを受信できるように設定してください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。 ]
※プログラム内容は変更になる場合があります。

ひさびさに新作つくってます

ひさびさにブログを書こうとログインしてみたら、最後が「産み育て」4都市連携プロジェクト文化祭の初回、仙台で終わっていて、あまりに時間がたっていてビックリでした。
なぜここで止まってしまったかというと、この仙台の文化祭の前後に子どもが「単純性股関節炎」という病気を発症、再発してしまい、「ペルテス病」という難しい病気の可能性もあるといわれてショックを受け、もうそうだとしたらわたしも仕事どころではなくなるし、子どものこれからのこと、生活も一変するであろうことを思うと、この事実をどう受け入れていいのかわからないまま、仙台の後、水戸、北九州での文化祭をどうにかこうにか終えることができた、という状態だったからでした。
(水戸、北九の文化祭についてはFBのみでお知らせしました。)
幸い最後の世田谷が始まる頃には、子どもの症状も回復してきたのですが、世田谷の文化祭は想像以上にハードなスケジュールで、息つく暇なくいっきに本番を迎えました。
3年間の集大成として夢みた4都市連携プロジェクトでしたが、最後の一年はほんとにハードで、わたしのほぼ毎週末の不在が長期間続いたことで、家族にも負担をかけてしまい、子どもの病気の原因のひとつもそこにあったんじゃないかと反省もしました。それでもこのプロジェクトが無事に実現できたことは、本当にありがたいことでした。
世田谷終了後は、4都市連携プロジェクトの報告書作成のための原稿を約1年かけてちまちまと書き続け、4都市分の報告書も今年、無事に完成しました。各都市のプロジェクトの詳細はここに掲載されています。
としまに続いて、とてもすてきな報告書が5冊そろいました。ご希望の方は、FBよりわたしにご連絡ください。この報告書について、このブログでももう少し紹介していきたいと思っています。

産み育て終了後は、内にこもってこれまでのことを消化するために静かな時間が必要で、これまで負担をかけ続けてきた家族のために時間を使ったり、もっと地域の人々とつながっていくための活動をしたり、自分があんまり病気ばかりするのでおかしいなと思い、食生活を変えるべくレシピをがらっと変えてみたり。

そんな時。なつかしの藝大千住校プロ2のスミ子先生より、ちょっと手伝ってのお声をいただき、アーティストの岩井成昭さんが企画するイミグレーション・ミュージアム東京2015の展覧会場を訪れてみると、そこに在日フィリピン人のコミュニテイとの関わりの中で作品を作っていた森本菜穂さんが待っていました。わたしのお役目は彼女の相談役だと理解していたのですが、そこからわたし自身が彼女の活動の延長で作品を作ることなり、それが今回の新作企画「マキララ」(フィリピン語で「知り合う」の意)になりました。
この製作にあたっても、かけだしに子どもが今度は右足を骨折してしまい、2ヶ月間自宅療養になってしまったり、やっとギブスがとれたと同時に小学校入学となって、入るなりPTA広報委員になってしまったわたしは総会やら学校公開、懇談会、定例会やらで週に3回も学校に行かなければならないような状況になってしまったり、環境変化に弱く学童に入れられなかった子どもが午後の早い時間には帰宅してくることでまったく作品製作のために時間がとれなかったり、やっと製作に向けて始動できたのはゴールデンウィークがあけてしばらくした頃で、予定からすると3ヶ月半押しのスタートになってしまいました。
それでも先行してフィリピンのみなさんにプレインタビューを行ってくれた学生のみなさんや、学生の時以来の再会となった映像の富田くん、舞台作品を作っていた頃に一緒に働いてくれた日大の佐藤慎也さんと慎也研のみなさんたちのおかげで、なんとか作品も形になってきました。
今回は北千住の古民家で、ビデオインスタレーション作品の展示とワークショップになります。
さらに学生企画のフィリピン流パーティ「フィリパピポ」も藝大千住校内のホールでおこなわれます。
で、「詳細はこちら」と、企画の公式HPをご紹介しようと思ったのですが、まだこちらのページが完成せず、これを見た友人が「で、初美さんなにをするの?」という質問がきたこともあり、完成してからのお知らせとなりました。
また近々お知らせします。今日はこのへんで。





プロフィール

drecom_abehatsumi

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ